
セルティックは8月31日に行われたスコットランド1部リーグ戦で、レンジャーズ相手に0-0と引き分け。ダービーマッチでスタメン出場の日本代表FW前田大然とMF旗手怜央が不発だっただけに、ブレンダン・ロジャーズ監督は両選手に対して厳しいメッセージを発している。
英メディア『BBC』が伝えたところによると、指揮官は両選手に対して「彼らには競争が必要だ。4年間ここでプレーしているが、あらゆるプレッシャーを感じ、4年間そのプレッシャーに対処してきた。時には競争という刺激も必要なんだ」とコメント。クラブ首脳陣に対して、日本人選手2名からレギュラーを奪うだけのクオリティを兼ね備えた新戦力の獲得を望んでいるという。
その前田と旗手には、いずれもステップアップ移籍の可能性が取りざたされている。前田にはDF高井幸大擁するトッテナムをはじめプレミアリーグの複数クラブが関心。旗手にはウディネーゼからの関心などが報じられていた。
そんな移籍の噂に関連して、ロジャーズ監督は2選手に対してセルティックでのプレーに集中するよう要求。「移籍期間中にも本当に重要な試合がある」とした上で、「シーズンの難しい時期であることを尊重し、理解しておくべきだと。ただし、毎月の給料は銀行口座に振り込まれるし、それはセルティックから支払われる。そして支払われている間は、結果を出さなければならない。他のことを考えてはいけない。セルティックが給料を払っている限りは、セルティックのために全力を尽くすことに集中すべきだ」と伝えたという。
前田は先日行われたUEFAチャンピオンズリーグ・プレーオフ2ndレグでPKに失敗。チームが本戦出場を逃すと、現地メディアから同選手への批判が相次いでいる。旗手も決して本調子とはいえないが、移籍報道が主力選手である2名のコンディションや試合にむけての集中力に影響を与えた可能性も考えられるところだ。