香川真司 写真:Getty Images

 セレッソ大阪、名古屋グランパス、徳島ヴォルティス、日本代表OBの柿谷曜一朗氏が、MF香川真司(現C大阪)に言及。現役時代、同選手に対して抱いていた思いを明かしている。

 8月31日に放送の『ABEMAスポーツタイム』では、ブンデスリーガ開幕特集として、過去に同リーグで活躍したスター選手をピックアップ。柿谷氏は「ブンデスリーガの偉人」にC大阪時代のチームメイトである香川を選ぶと、ボルシア・ドルトムント時代の活躍ぶりを振り返りながら、こうコメントしている。

 「僕は同期入団で一緒にプレーしているし、どれだけ努力してあの舞台に行ったのか分かっている。なぜもっと真司くんの真似をしなかったのかと(思っている)。嫉妬あるし…。(香川の方が)ひとつ学年は上だが、彼と良いライバルとしてやれたら良かったけど…あまりにも凄すぎて。僕は嫉妬するばかりで。『この人にはかなわない』と思った」

 C大阪でしのぎを削っていた時の心境を明かした柿谷。香川が同クラブで頭角を現し、ドルトムントへ移籍するまでの経緯を聞かれると、「当時はボランチで、そこまで得点能力を発揮している選手ではなかった。だけど、ある監督に『ドリブルで全部抜いていけ』と(アドバイスを受けていた)。体力がある選手なので、『90分常に走り続けろ』と言われてから一気に覚醒した」とコメント。レヴィー・クルピ監督のもと、攻撃的ミッドフィルダーへのポジション転向により出場機会を得た過去を説明している。

 ドルトムント、マンチェスター・ユナイテッドなど欧州複数クラブを渡り歩き、日本代表戦でも多くの実績を残してきた香川。今はベテラン選手としてC大阪を支えているが、柿谷は「(メンタル面は)僕と真逆。僕は監督から『お前は臆病だ。真司は勇敢だ。プレーしている時にそう見える』と言われた。僕はその監督のことが嫌いだったけど…全然臆病ではなかった」と、一部指導者に対する愚痴もこぼしている。