佐野航大 写真:Getty Images

 ファジアーノ岡山から海外挑戦を果たした日本代表MF佐野航大は、移籍の可能性が取りざたされていたものの、残留する見込み。DF板倉滉所属のアヤックスやMF三笘薫擁するブライトンなど複数クラブからの関心が報じられたが、ステップアップは2026年1月以降へお預けとなった。

 佐野の去就を巡っては、アヤックス、PSVアイントホーフェン、フェイエノールト、それにドイツ、イングランド、フランス、スペイン国内クラブからの関心が報じられていたほか、現地メディア『De Gelderlander』は8月下旬に「ナイメヘンに残るか分からない」という本人のコメントを伝えていた。

 また、8月24日に行われたオランダ1部リーグ第3節のNACブレダ戦では、ブライトン、アストン・ヴィラ、ドイツ国内クラブのスカウト陣が視察に訪れていたとの情報が錯そう。佐野はこの一戦でパス成功率91%、ボール奪取11回など、攻守にわたり好パフォーマンスを発揮。欧州5大リーグ所属クラブからの関心は高まっているとみられていた。

 ナイメヘンはフランス3部カーンから佐野と同じくセントラルミッドフィルダーのノエ・ルブレトンを獲得する見込みだが、それでも日本代表の有望株は引き続きナイメヘンでプレーするとのこと。オランダ『VI』は8月31日に「佐野は移籍ウィンドウ最終日後もナイメヘンでプレーすることを前提としている。現時点で彼に関する動きはない。すでに2週間後のPSV戦にむけて集中している」と伝えた。

 なお、ナイメヘンは佐野の獲得を望むクラブに対して1050万ユーロ(約18億円)規模の移籍金を支払うよう求めている模様。『VI』の報道内容も踏まえると、移籍ウィンドウ最終日までに正式オファーが届く可能性は低いとみられる。