エリック・テン・ハフ監督 写真:Getty Images

 ブンデスリーガのバイエル・レバークーゼンは、今2025/26シーズンのリーグ開幕からわずか2試合で不安を抱えている。8月30日のべルダー・ブレーメン戦では、2度のリードを守りきれずに3-3の引き分けに終わり、試合終了間際の94分に同点弾を許した。開幕から勝利がなく、昨2024/25シーズンのリーグ2位チームとしては厳しい船出となった。

 そんな中、早くも批判を受けているのが、レバークーゼンの指揮官に5月に就任したエリック・テン・ハフ監督である。マンチェスター・ユナイテッド(2022-2024)での指揮後、ラ・リーガのレアル・マドリードの指揮官となったシャビ・アロンソ前監督の後任として2027年までの契約を結んだ。

 しかしドイツメディア『キッカー』は、クラブ首脳陣がすでにテン・ハフ監督の解任を検討していると報じている。試合前後に監督を支持する声明が一切出なかったことも状況を象徴しているようだ。

 同報道によれば、クラブ内部ではテン・ハフ監督に対する批判も存在しており、移籍市場が閉じる9月1日以降に去就が協議される予定と伝えている。ただし、すでにクラブの首脳陣は結論を下している可能性が高いとも伝えられた。もし解任となれば、ユナイテッド時代の低評価に続くさらなる打撃となるのは間違いない。

 テン・ハフ監督はブレーメン戦後に「選手たちは準備ができていない。我々は新しいチームであり、何人かは体力的に不十分だった。終盤はまったく機能せず、もっと強度を高め、私の基準に達するようフィットネスを上げなければならない」とコメントした。

 また「代表ウィーク後には本当の競争が始まる。チームとしての責任と個々のパフォーマンスが求められる」とも語り、選手たちに結束を促している。