斉藤光毅 写真:Getty Images

 8月30日に行われたEFLチャンピオンシップ(イングランド2部)、クイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)とチャールトン・アスレティックの一戦は、序盤から拮抗した展開となった。

 開始8分にQPRはMFハービー・べイルの折り返しからFWポール・スミスが決めて先制したものの、その後はチャールトンが盛り返し、後半9分にはMFロブ・アプターが同点弾を記録。試合は一時、チャールトンのペースに傾いた。

 こうした難しい時間帯を経て、終盤にチームを救ったのが各世代で日本代表経験を持つMF斉藤光毅だった。84分、途中出場のMFエスクエルジーニャがチャールトンのFWタイリース・キャンベルからボールを奪って前線に展開。斉藤はこれを受けると、対峙したDFロイド・ジョーンズを巧みにかわし、右隅へ正確に流し込んだ。チームに再びリードをもたらしたこの一撃は、試合を決定づける大きなゴールとなった。

 斉藤は昨2024/25シーズンもロンメル(ベルギー2部)からのレンタルでQPRに所属していた。今2025/26シーズンの去就が注目されていた同選手だが、25日にQPRへの完全移籍を発表。加入直後からサポーターの間で注目を集めており、この日の活躍でさらに評価を高めた。

 斉藤不在で戦った前節まで、チームの攻撃陣に停滞感が漂う中、この試合で斉藤は決定力を発揮し、勝利に直結するゴールを挙げた点は際立っていた。

 チャールトンの攻勢をGKジョー・ウォルシュが防ぎ続けたことで迎えたチャンスを、斉藤が確実に仕留めた形だ。

 試合終了間際には、追加点を奪取したQPRは3-1で勝利し、ジュリアン・ステファン監督の下で今2025/26シーズン初勝利を手にした。

 その勝利の中心には、終盤に決定的なゴールを決めた斉藤の存在があり、今後の活躍にも注目が集まりそうだ。