
日本代表DF高井幸大は2025年7月、川崎フロンターレからトッテナム・ホットスパーへ完全移籍。怪我によりプレミアリーグ開幕から出遅れているが、トッテナムがさらなるセンターバックの補強を目指しているだけに、新天地で出場機会を得られない可能性があるという。
英メディア『フットボール・ファンキャスト』は30日、トッテナムの補強戦略を特集。高井をはじめ複数の新戦力を紹介しているが、これによると、同クラブはマンチェスター・シティ所属DFマヌエル・アカンジを獲得する可能性がある模様。記事では「トッテナムはもう1人のセンターバック獲得を優先事項に挙げている。アカンジとシティの契約は残り2年。彼は移籍先を決めるのに時間をかけているため、トッテナムが彼に関心を寄せる可能性は十分ある」と綴られている。
トッテナムのセンターバック陣では、ミッキー・ファン・デ・フェンとクリスティアン・ロメロがレギュラーに定着。クロアチア代表のルカ・ヴシュコヴィッチがハンブルガーSVへ期限付き移籍したが、『フットボール・ファンキャスト』の報道によると、前十字靭帯断裂という大怪我で離脱中のラドゥ・ドラグシンは間もなくトップチームのトレーニングに復帰する見込み。ケヴィン・ダンソも控えており、高井は現状4番手という位置づけにあるとみられる。
その高井はトッテナム加入直後に足底腱膜を痛めると、プレシーズンマッチを欠場。8月下旬にボールを使った屋外でのトレーニングを再開しているが、プレミアリーグでの実績が豊富であるアカンジが加入するとなれば、トップチームでより一層厳しい立場に置かれる可能性は高い。
なお、トーマス・フランク監督は高井の現状について「彼は翌週(9月はじめ)から全体トレーニングに合流する予定だ」とコメント。復帰に向けてさらに前進しているものとみられる。ワールドクラスの選手たちとのポジション争いが待ち受けているが、日本代表センターバックにかかる期待は大きいはずだ。