佐野航大 写真:Getty Images

 ファジアーノ岡山から海外挑戦を果たしたNECナイメヘン所属の日本代表MF佐野航大が、ステップアップ移籍に近づいている模様。すでにDF板倉滉所属のアヤックスやMF三笘薫擁するブライトンなど複数クラブからの関心が報じられているが、ナイメヘンに新たな動きがあるという。

 佐野の去就を巡っては、すでにアヤックス、PSVアイントホーフェン、フェイエノールト、それにドイツ、イングランド、フランス、スペイン国内クラブからの関心が報じられているほか、現地メディア『De Gelderlander』は8月下旬に「ナイメヘンに残るか分からない」という本人のコメントを伝えている。

 また、8月24日に行われたオランダ1部リーグ第3節のNACブレダ戦では、ブライトン、アストン・ヴィラ、ドイツ国内クラブのスカウト陣が視察に訪れていた可能性がある模様。佐野はこの一戦でパス成功率91%、ボール奪取11回など、攻守にわたり好パフォーマンスを見せていただけに、欧州5大リーグ所属クラブからの関心は高まっているものとみられる。

 そんななか、オランダ『VI』は8月30日に「ナイメヘンがフランス3部カーンからMFノエ・ルブレトンの獲得することで合意間近だ」とリポート。これによると、ナイメヘンはルブレトンの獲得で移籍金100万ユーロ(約1,700万円)以上を支払うほか、同選手と2027年6月までの複数年契約を結ぶ見込みだという。

 記事では「ルブレトンは中盤で佐野やディルク・プロパーとポジション争いをすることになる」と記されているが、ナイメヘンが佐野の後釜としてルブレトンを獲得した可能性も。29日時点で佐野に対する正式オファーは報じられていないものの、ナイメヘンは移籍金1050万ユーロ(約18億円)規模のオファーが届けば放出に応じる見込み。移籍ウィンドウ終了間際に、水面下でクラブ間交渉が進んでいる可能性も考えられる。