
ブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトは開幕から2連勝を飾り、勝ち点6でバイエルン・ミュンヘンと並んで2位につけている。優勝候補に推す声に応える滑り出しとなり、開幕戦に続き8月30日に行われたホッフェンハイムとのアウェー戦(3-1)でも結果を残した。
この試合で注目を集めたのが、フランクフルトへ今2025年夏に加入した日本代表のMF堂安律だった。前半17分、堂安は右サイドからカットインし、18メートルの位置から繊細なカーブショットを決めて先制点を奪った。その10分後にはゴール前で押し込み、2点目を挙げて自身のブンデスリーガで初となる1試合2ゴールを達成。さらに後半51分には、相手選手の股を抜く巧みなパスでチームの追加点をアシストし、チームの全得点に絡んだ。
試合後、ドイツメディア『スカイ・ドイツ』のインタビューで堂安は、先制点のプレーが「アリエン・ロッベン氏を彷彿とさせる」との問いに答えた。堂安は「ロッベン氏はレジェンドであり、僕のアイドルです。僕自身もフローニンゲン(2017-2019)でプレーしていたからです」と語り、尊敬の念を示した。
さらに「まだやるべきことは多くありますし、ロッベン氏のレベルに到達できるよう努力します。多くの仲間が僕を助けてくれます。特に右サイドで後方を支えてくれるDFラスムス・クリステンセンのおかげで、攻撃に集中できます」と述べ、仲間への感謝も口にした。
堂安にとって、この日記録した2ゴール1アシストは、ブンデスリーガ通算133試合目にして初めてとなる。アルミニア・ビーレフェルト(2020-2021)やSCフライブルク(2022-2025)でのプレー期間を含めても、これまで達成できなかった記録だった。