
昨2024/25シーズンのスコットランドPFA年間最優秀選手を受賞した日本代表のセルティックに所属するFW前田大然は、今2025/26シーズン序盤で本来の力を発揮できていない。
数試合を終えた段階にすぎないが、セルティックはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の出場権を逃し、チームにとって大きな痛手となった。前線を強化しなかったクラブ上層部の責任も指摘されるが、CL予選のカイラト・アルマトイの2試合で表れたように、前田のパフォーマンス低下も無視できない。
こうした状況について発言しているのが、セルティックで13年間以上プレーし、2002年に現役を退いた元スコットランド代表MFのピーター・グラント氏だ。
スコットランドメディア『67 Hail Hail』によると同氏は、セルティック加入当初から一貫して「前田は生粋のフィニッシャーではない」と主張してきた。
2022年、アンジェ・ポステコグルー前監督の下で加入した前田は、当初センターフォワードでの起用が想定されたものの、FW古橋亨梧(バーミンガム・シティ)の存在により左ウイングを務めた。その後、古橋の移籍後はセンターにポジションを移し、一気に得点を量産するようになった。
前田は昨シーズン公式戦33ゴールという数字を残したが、グラント氏はスコットランドのラジオ局『Go Radio』で「前田はフィニッシャーではない」と繰り返し強調した。
「加入初日からそう言ってきた。昨シーズンの得点数を理由に笑う人もいたが、それは事実だ」と同氏は語り、「本物のフィニッシャーがいればCLの予選を突破できた」とも述べていることを『67 Hail Hail』が伝えている。