斉藤光毅 写真:Getty Images

 今2025年夏の移籍市場で、EFLチャンピオンシップ(イングランド2部)のダービー・カウンティは攻撃陣の補強を目指して動いていた。

 その中で同クラブが注目していたのが、各世代で日本代表に選出されてきたMF斉藤光毅だった。昨2024/25シーズン、同リーグのクイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)にレンタルで加入した24歳の斉藤は、チャンピオンシップの複数クラブと移籍の噂があった。ダービーやバーミンガム・シティが候補とさまざまなメディアで報じられたが、最終的に斉藤はQPRと正式契約を結んだ。

 UKメディア『Football League World』のダービー・カウンティ担当サポーター代表ショーン・ウッドワード氏は、この斉藤の移籍に関して「言い訳に聞こえるかもしれないが、正直、彼(斉藤)を獲得できなくても全然気にしていない」と語ったことを同メディアは伝えている。

 ウッドワード氏はさらに「昨シーズン斉藤がQPRでプレーしていた以上、彼が再び同じクラブを選ぶのは自然なことだ。環境も理解しているし、チームの仕組みも把握している。だから彼がダービーではなくQPRに戻ったことは理解できる」と述べ、移籍の決断に納得を示した。

 加えて「昨シーズンのチャンピオンシップで3ゴールの選手に対して320万ポンド(約6億3,614万円)は大きなリスクだ。世界を驚かせるような活躍をしているわけでもない。もっと安価で優れた選手は市場に存在すると思う」との見解を示し、斉藤の獲得失敗を悲観する必要はないと強調した。

 斉藤は昨シーズンのリーグ戦39試合に出場し、左サイドで常に脅威となったものの、結果として残した数字は3ゴール2アシストにとどまった。この成績に対して、移籍金320万ポンドは割高との見方を同氏は示した。