エディオンピースウイング広島 写真:Getty Images

 サンフレッチェ広島は先日、チケットの転売行為に関する声明を発表。対戦クラブや選手、サポーターなどを標的とした誹謗中傷投稿でも声明を出すなど、自クラブのファン・サポーターに対する呼びかけが相次ぐ一方、エディオンピースウイング広島で開催されるホームゲームのチケット転売行為が今もなお横行している。

 チケット仲介アプリ『チケジャム』では、9月7日開催のYBCルヴァンカップ・湘南ベルマーレ戦や、12日開催のJ1リーグ・京都サンガ戦のチケットが次々と転売。湘南戦ではサポーターシート(ホームゴール裏)が大人1名5,000円で出品されているほか、500円割引チケット(クーポンコード)も複数出品されている。

 また、京都戦では50件近くの転売行為が確認。メインスタンド中央のプライムシートが大人1名20,000円で出品されているほか、カテゴリー1で9,500円という高額な値段が付いている。

 こうしたチケットの転売行為について、クラブは7月11日に声明を発表。転売の確認がとれた場合の対応について「返金を伴わない当該チケットの無効化のみならず、返金を伴わない会員資格の無効化および強制退会処分、当該チケット購入者が保持する全てのチケット(シーズンチケットを含む)の返金を伴わない無効化措置等を講じてまいります」と警告していた。

 また、クラブ公式の『サンフレチケット』では、7月からチケットリセールを実施。「当サービスは正規ルートによるリセールのため、不正転売の心配なく、安心・安全にご利用いただけます」とファン・サポーターに案内している。公式リセールサービスを開始した後も転売行為が後を絶たないだけに、クラブには新たな対応が迫られている。