
スタッド・ランス所属FW中村敬斗は、トルコ1部ベシクタシュへの移籍は不透明だが、ランス退団は決定的である模様。日本代表のメンバーから落選したアタッカーが、ランスで飼い殺しに遭うことはないとみられる。
中村の去就を巡っては、MF守田英正所属スポルティングCPからの関心が報じられていたほか、イタリア『ユーロ・カルチョ』は19日にボローニャからの関心を伝えていた。また、フランス紙『レキップ』が20日に「ベシクタシュは中村を獲得するために、ランスへ移籍金1500万ユーロ(約25億8,900万円)のオファーを提示」と報じている。
一方、トルコ『ポリティカム』は28日に「ベシクタシュは中村に正式オファーを提示も、交渉は進んでいない」と交渉が難航している可能性を報道。これによると、ランスはベシクタシュの提示額に不満を抱いている模様。クラブ間交渉が中断するなど、破談の可能性もあるという。
ベシクタシュ移籍での合意に至る可能性は現時点で低いとみられるが、フランス『ouest-france』は30日にランス所属選手の去就を特集した際、中村について「彼はチームを離れる」と報道。ランスは以前、同選手の残留方針を固めていたが、クラブ施設への出入り禁止も報じられている日本人アタッカーの退団は決定的だという。
なお、中村は9月の国際親善試合(対アメリカ代表、メキシコ代表)へ臨む日本代表のメンバーから落選。森保監督は先日、中村を招集する可能性を問われると「彼はプレーしていない。プレーしている選手を優先に招集すべきと思う」とコメントしていたが、新天地で出場機会を得るとなれば、再び代表のメンバーに名を連ねる可能性も考えられる。