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また東北旅行に来ています。今回は新潟から秋田に向かい、大曲に行き盛岡を回って東京に戻るという東北1周旅行です。
東北には2011年の東日本大震災をきっかけに頻繁に出かけるようになりました。多い時は年に4回出かけたこともあり、合計で30回近く行っていると思います。
親戚もおらず住んだこともない縁もゆかりもない東北ですが、なぜこんなに頻繁に出かけているのでしょうか?
自分でもよくわかりませんが、東北がとても気に入っている事だけは確かです。
まず、何といっても豊かな食文化です。全体的に味が濃いめですが、発酵文化が発達していて、それが自分の味覚に合っているようです。
その地方にしかない珍しい野菜や魚介類もあって、独特の調理法でいただくのも東京では味わえない楽しみです。
また、日本酒は宮城の伯楽星をはじめとしてお料理に合うものが多く、最近流行っている甘みの強いブランド日本酒よりも、東北の地元で飲まれているような辛口の日本酒が好きです。
地元に行くと、東京では手に入らないような珍しいお酒がたくさんあって、個性が強くローカルフードに合わせると最高です。
そして人です。これまでも震災で被災した事業者の方に何回もお会いして色々なお話を聞かせてもらう貴重な機会がありました。
無口だけれども実直で職人気質の人が多いような気がします。粘り強く1つのことをしっかりとやり遂げていくような芯の強さを感じます。
無骨な感じでとっつきにくいところもあったりしますが情に厚く、一旦仲良くなると人間関係が長く続く人たちです。東北に行ってそんな人たちと話しているとなぜかホッとするから不思議です。
今回に続いて秋にもまた宮城県や岩手県にお邪魔する予定になっています。何度行っても心安らぎ、味わい深い東北地方。
これほど飽きない魅力に溢れたエリアなのに、熊の出没や最高気温のニュースくらいしか注目されることがなく、日本人だけではなく世界から過小評価されているのがとても不思議です。