
日本代表DF高井幸大は2025年7月に川崎フロンターレからトッテナム・ホットスパーへ完全移籍した後、他クラブへレンタル移籍の可能性が報じられていたが、トッテナムに残留する見込み。しかし、負傷離脱でプレミアリーグ開幕から出遅れただけに、レギュラー定着の可能性は低いとみられる。
Jリーグから海外クラブへの移籍で、日本人選手歴代最高額となる500万ポンド(約10億円)という移籍金を川崎に残したことで話題を呼んだ高井。新天地での活躍が期待されているが、トッテナム加入直後に足底腱膜を痛めると、プレシーズンマッチを欠場。8月下旬にボールを使った屋外でのトレーニングを再開しているが、センターバックのポジション争いでは厳しい立場に置かれているものとみられる。
そんな高井の去就を巡っては、トッテナムの専門サイト『スパーズウェブ』が8月8日の時点で「ルカ・ヴシュコヴィッチとともに、この夏にレンタル移籍の可能性がある」と報道。一部では高井、ヴシュコヴィッチのいずれか一方がレンタル移籍の対象になると取りざたされていた。
すると、トッテナムは29日にヴシュコヴィッチがハンブルガーSVへ期限付き移籍すると公式発表。18歳のクロアチア代表センターバックがチームを離れたことにより、高井のトッテナム残留は決定的とみられる。
しかし、トッテナムのセンターバック陣ではミッキー・ファン・デ・フェンとクリスティアン・ロメロがレギュラーに定着。ケヴィン・ダンソやラドゥ・ドラグシンも控えているだけに、開幕から出遅れた高井が出場機会を確保するのは極めて難しい。出場機会に恵まれず、飼い殺し状態となり、2025/26シーズン終了後に構想外となる可能性も考えられる。