
アルビレックス新潟からスコットランド1部セルティックへ完全移籍したDF稲村隼翔は、他クラブへの期限付き移籍間近である模様。セルティックは左サイドバックを本職とする元ウルグアイ代表DFマルセロ・サラッキを獲得する見込みだが、現地では稲村の去就について前向きな論調が沸き起こっている。
稲村の去就を巡っては、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の登録メンバーから外れると、ロジャーズ監督は21日に「(稲村を今季の構想から外した決断は)とても簡単だった。彼はまだ私が期待するレベルに達していない」などとコメントするとともに、期限付き移籍の可能性を示唆していた。
その稲村は、23日のスコットランド1部リーグ第3節・リヴィングストン戦でデビューし、安定感抜群のパフォーマンスでチームの勝利に貢献。しかし、英紙『デイリーレコード』は「ロジャーズ監督は彼のパフォーマンスに不満」と報道。「稲村は他クラブへの移籍が可能になった。セルティックはトランスファールームで各クラブに稲村の現状を伝えているほか、(獲得を目指すクラブに対して)同選手の給与負担を求めている」と、同選手が市場に出ている現状もあわせて伝えていた。
すると、『セルティックスター』は29日に「セルティックはアルゼンチン1部ボカ・ジュニアーズからサラッキを期限付き移籍により獲得。本人はすでにセルティックでのトレーニングを開始」とリポート。元ウルグアイ代表DFのセルティック加入秒読みを受けて、「稲村は来季前までの期限付き移籍で恩恵を受ける可能性がある。買い取りオプションなしの期限付き移籍が理にかなっている」と、稲村の期限付き移籍の可能性をポジティブに捉えている。
なお、現時点で稲村の獲得に興味を示しているクラブは報じられていないものの、欧州圏外のクラブへ加入する可能性もあるとみられている。移籍金わずか25万ポンド(約5,000万円)でセルティックへ移籍した同選手のもとに正式オファーが届くことはあるのだろうか。