ミケル・アルテタ監督 写真:Getty Images

 プレミアリーグのアーセナルは今2025年夏の移籍市場で積極的な補強を進めており、クリスタル・パレスからMFエベレチ・エゼを高額で獲得し、前線にはFWノニ・マドゥエケやMFレアンドロ・トロサール、さらには15歳のMFマックス・ダウマンまで起用するなど、多彩な攻撃陣を揃えつつある。

 そんな中で話題となったのが、クラブに所属するブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリの去就だ。8月18日のリーグ開幕のマンチェスター・ユナイテッド戦(1-0)でマルティネッリは先発出場したものの、24日のリーズ戦(5-0)では新加入のマドゥエケにポジションを譲ったことから、チーム内での立ち位置に疑問が呈された。

 また、同選手は今夏の移籍市場初期にはブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘン移籍の可能性も噂されていた。

 そんな中、アーセナルのミケル・アルテタ監督はリバプール戦前の会見で、マルティネッリが今後も重要な戦力であると明確に強調した。

 「マルティネッリは非常に重要な選手であり、これからも非常に、非常に、非常に重要であり続ける」と語り、退団の噂を一蹴した。

 さらに「異なる特徴を持つ選手たちの存在が我々の求めるものを満たす。前線においてもマルティネッリは先発としても交代出場としても必要だ」と述べ、陣容への満足感を示した。

 またアルテタ監督は、負傷者が続出する中でもチーム全体の競争意識が高まっている点に触れ、「全員が可能な限り幸せで、自分の可能性を発揮しながらプレーできることを望んでいる」と語った。

 現状チームには5~7人の負傷者がいるため起用できる選手が限られており、メンバー編成に大きな悩みはなかったが、全員が揃えば状況は変わると認めつつ、その競争こそが選手全体のレベルを引き上げる要因になるとした。