
欧州サッカー界では今2025/26シーズンを迎え、各クラブで早くも監督の去就が相次いで注目されている。欧州の大会での敗退や国内リーグでの開幕からの不振が即座に指揮官交代につながる現実は、各クラブの監督に緊張を強いている。
そんな中、トルコ1部のフェネルバフチェは8月29日、名将ジョゼ・モウリーニョ監督を解任したと発表した。28日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)本戦出場を懸けたポルトガル1部のベンフィカとのプレーオフ第2戦(2戦合計0-1)で敗れていた。
同監督は昨2024年夏に就任し62試合で11敗のみと一定の結果を残したが、欧州最高峰の舞台に届かなかったことが解任の決定的要因となったようだ。
名将のモウリーニョ監督の解任とあってか、早くも複数の監督就任候補先が浮上している。その中で最初に名前が挙がったのがスコティッシュ・プレミアシップのレンジャーズである。
同クラブもCL予選でベルギー1部のクラブ・ブルッヘに2試合合計1-9で敗退。就任から3か月に満たないラッセル・マーティン監督は国内リーグでも勝利がなく、首位セルティックに勝点6差をつけられており、早くも解任論が急速に広がっている。
アイルランドメディア『talkSPORT』の欧州サッカー専門家ケビン・ハッチャード氏は、モウリーニョ監督がレンジャーズに強い関心を示すだろうと指摘した。同監督は3月に、スコットランドでの指揮に意欲を語っており、「レンジャーズを本来の場所に戻す挑戦」と「アイブロックスの情熱」に魅力を感じると述べていた。
その他にもプレミアリーグのノッティンガム・フォレスト、ウェストハム・ユナイテッド、マンチェスター・ユナイテッド、サウジアラビア、ポルトガル、といった名前も行き先候補に挙げられている。