
プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドは前線の選手層が薄く、戦力面で不安を抱える状況にあるのかもしれない。
その原因の中心にいるのがクラブに所属するFWアレクサンデル・イサクだ。イサクは今2025年夏の移籍市場で注目を集めており、昨2024/25シーズンのプレミアリーグ王者リバプールから1億1000万ポンド(約218億6,622万円)のオファーを受けたが、クラブはこれを拒否し、最低でも1億5000万ポンド(約298億円)を要求している。その後、イサクはクラブでのプレーを拒否し、移籍を望む姿勢を明確にしている。
そんな中、リーズ・ユナイテッド戦(8月31日)を前にした記者会見でニューカッスルのエディ・ハウ監督は、衝撃的な発言を行った。イサクがチームでのプレーを拒否している事実を認めた上で、同選手をチームから外し、単独練習を命じていることを明かしたのだ。同選手の処遇を隠さず公にしたことが大きな衝撃となった。
「この1か月は本当に過酷だった。まだチームを強化できる余地はあるが、それがどのような形になるかは分からない。イサクの将来について明確に言えることはない。自分が直接扱っている問題ではないからだ。私は選手をクラブに連れてくることに集中している」
イサク不在の影響は大きい。FWカラム・ウィルソンが今夏にウエストハム・ユナイテッドに移籍したことで、センターフォワードの本職はFWウィリアム・オスラしかいない。FWアンソニー・ゴードンが前線を務めてきたが、26日のリバプール戦(2-3)で退場処分を受けたことで、チームは更なる苦境に立たされている。
なおイサクは5月以降、公式戦で1分もプレーしておらず、仮に移籍もしくは残留したとしても即戦力として期待できるのかは疑問の残ろところだ。