※本記事はFUNDO編集部へ寄せられた体験談を元に作成しています。 実際の個人情報の特定を避けるため、一部フィクションおよび編集を加えております。
長年付き合ってきた彼が「家を買った」と聞かされたとき、私は喜びでいっぱいでした。 神奈川県在住の30代会社員・Aさん。
数年の交際の中で、結婚の話もしていた二人にとって、それは自然な流れだと思っていたのです。
しかし、その家は——彼と私ではなく、別の女性が契約していた物件でした。
偶然の目撃

(画像=『FUNDO』より引用)
ある休日、友人とランチの帰り道に、新しく建ったマンションの前を通りました。
モデルルームの入り口で、見覚えのある後ろ姿。
よく見れば、それは彼!しかも、隣には知らない女性がいました。
二人は営業担当らしき人物と笑顔で話しながら、手にしていた書類を確認しています。
私は立ち止まり、思わず距離を取ってその様子を見守りました。
頭が真っ白になる瞬間
しばらくして、担当者が「お二人のご契約は…」と話している声が風に乗って聞こえました。
その「お二人」という言葉が、耳の奥で何度も反響します。
彼とは3年付き合っており、「将来は一緒にマイホームを」と話したこともありました。
それなのに、隣にいたのは私ではなく、見知らぬ女性。
現実が急に色を失ったようでした。
確信に変わった裏切り

(画像=『FUNDO』より引用)
その夜、私は彼に会う約束をしました。
食事の間中、頭の中は昼間の光景でいっぱい。
意を決して、「今日、あのマンションの前で見かけたんだけど…契約したの?」と切り出すと、彼は一瞬で顔色を変え、視線を落としました。
そして小さな声で、「ごめん…あの人とは、もうずっと前から…」と告げたのです。