
日本サッカー協会(JFA)は8月26日、10月14日に東京スタジアム(味の素スタジアム)で日本代表対ブラジル代表を開催すると公式発表。FWネイマール(サントス)とMF久保建英(レアル・ソシエダ)やMF三笘薫(ブライトン)、MF堂安律(アイントラハト・フランクフルト)らの直接対決が期待されるが、中国では日本代表の対戦カードを妬む論調が拡大。背景に、中国代表対アルゼンチン代表の中止があるという。
中国『新浪』は28日、日本と中国の試合日程を比較。日本対ブラジルのマッチメイクについて、「北中米W杯出場権を獲得した日本は、世界トップクラスのブラジルをホームに迎えることは、アジアサッカーの本格的な台頭を象徴するものだ。日本には世界のトップチームと渡り合える力がある」と評している。
一方で中国は当初、10月の国際Aマッチデーでアルゼンチン、ウルグアイ、ウズベキスタンを招待し、中国とウズベキスタンがそれぞれ南米のチームと対戦することを計画。しかし、中国『狐捜』は8月9日に「開催中止が決まった」と報道。『北京青年報』は「アルゼンチンとのマッチメイクするのに、数千万元という非常に高額な費用がかかる。中国サッカー協会にそれだけの費用を賄う予算はない」と中止の理由を伝えている。
幻のアルゼンチン戦について、『新浪』は「中国は当初アルゼンチンとの対戦を希望していたが、断られるという屈辱を味わった。アルゼンチンは、ワールドカップ開幕前に中国と対戦することは得策ではないと判断した。リオネル・メッシも中国行きに否定的な姿勢を示した」と伝えている。
その上で、「仮にブラジルを招待していたとしても、拒否されていたかもしれない。日本をただただ妬んでいる。中国はベトナムとしか対戦できない」と総括。直近の戦績を踏まえると、ベトナムが中国より格上であるにもかかわらず、ベトナムとのマッチメイクに対して否定的な見解を示した。