トレント・アレクサンダー=アーノルド 写真:Getty Images

 ラ・リーガのレアル・マドリードは今2025/26シーズンの選手起用法を巡って注目が集まっている。シャビ・アロンソ監督は試合ごとに異なるメンバーを起用し、チーム内での競争を維持しているようだ。

 今2025年夏、プレミアリーグのリバプールから移籍したDFトレント・アレクサンダー=アーノルドは、キャリアの大半を過ごしたクラブを離れ、クラブ・ワールドカップ(クラブW杯)への出場のために夏の移籍期間前に移籍金1000万ポンド(約20億円)でマドリードへ加入した。

 同選手は移籍直後から順風満帆というわけではない。クラブW杯では好不調の波があり、さらにラ・リーガ第1節のオサスナ戦(1-0)で苦しいパフォーマンスを見せた後、先発を外れることとなった。 アーノルドは守備面での課題が露呈し、8月25日のレアル・オビエド戦で(3-0)はベテランのDFダニ・カルバハルが起用され、チームの勝利に貢献した。

 この状況を受け、UKメディア『The Athletic』はカルバハルが当面のファーストチョイスになると報じ、アレクサンダー=アーノルドの即時退団説まで浮上した。しかし、スペインメディア『Marca』はこれを否定し、クラブがアーノルドを現在も将来も重要な存在とみなしていると伝えた。

 同報道によれば、現在アーノルドは新たな文化やチームメイトに適応する段階にある。クラブは近い将来、同選手がアロンソ監督の求めるスタイルに完全にフィットすると確信しており、首脳陣の全面的な支持を受けていると伝えた。

 さらに同選手はクラブの長期的な未来のための象徴的な補強であり、マドリードで一時代を築く存在だと位置づけられているとも伝えている。 また、カルバハルとアーノルドをライバル関係ではなく、異なる特徴を持つ補完的な選手とクラブ側が考えている点も強調された。