
サガン鳥栖からFC東京へ期限付き移籍中のブラジル人FWマルセロ・ヒアンに、再び移籍の可能性が浮上。8月27日に行われた天皇杯準々決勝の浦和レッズ戦で2ゴールを決めているが、ブラジル1部サンパウロからの関心が報じられている。
ブラジルの移籍市場に精通しているジャーナリストのマルセロ・バゼッジオ氏は、28日に「サンパウロはヒアンの獲得交渉を進めている。2025年末までのレンタル移籍で、買い取りオプションが設定されている」とリポート。サンパウロはFWアンドレ・シルバが右膝の後十字靭帯部分損傷と前十字靭帯損傷という大怪我を負ったことにより、ストライカ-の獲得が急務であるが、ホルヘ・ニコラ氏は「サンパウロはオランダ1部NECナイメヘン所属FW小川航基の獲得を再検討」と報道。日本代表ストライカ-との両にらみと考えられる。
ヒアンの去就を巡っては、クロアチアメディア『germanijak』や『sportske』は6月中旬に同国1部ディナモ・ザグレブ移籍の可能性を報道。鳥栖は当初、1000万ユーロ(約16億6,000万円)以上の移籍金を要求も、6月下旬に要求額を大幅に引き下げたとみられるほか、同選手の代理人は他クラブへの売り込みを行っているという。
また、Jリーグの移籍市場に精通しているジャーナリストのダニーロ氏は7月9日、UAE1部所属2クラブからのオファーを報道。アル・ワフダが移籍金210万ユーロ(約3億5,500万円)、アル・ナスルSCが310万ユーロ(約5億2,400万円)を用意したが、鳥栖は要求額である500万ユーロ(約8億5,000万円)に達していないとして、これらのオファーを却下したとみられている。
ただ一方で、ヒアン本人は7月下旬、ブラジル『terra』のインタビューで「FC東京の勝利に貢献し続けたい。昨シーズンの目標を超えることを目指したい。それが今シーズン終了までの個人的な目標だ」などとコメント。この発言内容が本意ならば、2025シーズンいっぱいは日本でプレーする可能性も考えられるところだ。