ピエロ・インカピエ 写真:Getty Images

 プレミアリーグのアーセナルは今2025年夏の移籍市場終了前に、さらなる補強と放出の両面で動きを見せているようだ。すでに取引は合意に達しているものの、最終確認には1つの障害が残されているという。

 今夏、アーセナルはFWビクトル・ギェケレシュ、FWノニ・マドゥエケ、MFマルティン・スビメンディ、MFエベレチ・エゼらを含む7人の新戦力を獲得した。近年で最も活発な補強となったが、クラブは依然として陣容の整備を続けている。

 UKメディア『FourFourTwo』によると、アーセナルはプレミアリーグが定める利益持続可能性規則(PSR)の遵守について懸念はないものの、クラブのスポーツディレクターのアンドレア・ベルタ氏がさらなる補強を進めるためには選手売却を行う必要があると伝えた。

 アーセナルは、今夏すでに2億5000万ユーロ(約431億円)以上を投じており、通常であれば1人獲得すれば1人放出の方針をとるが、この夏は売却が難航している。

 そんな中、アメリカの大手メディア『The Athletic』のデイビッド・オーンステイン記者は、ベルタ氏がブンデスリーガのバイエル・レバークーゼンに所属するエクアドル代表DFピエロ・インカピエ獲得を進めていると報じた。

 その後、ポルトガルメディア『O Jogo』は、インカピエが、アーセナルに所属するポーランド代表DFヤクブ・キビオルの後任になると伝えている。

 すでに数日前からキビオルが、ポルトガル1部のポルトへ移籍するためのプライベートフライトが手配されているが、アーセナルはインカピエの契約がまとまるまで動きを保留している模様とのことだ。

 また、『FourFourTwo』によれば、アーセナルとインカピエとの間で給与などの個人条件はすでに合意に近く、残る課題は移籍金の支払い方法など契約の構造だという。