ここで筆者が懐から取り出したのは…100円ショップで買ったサビキ針だ。ナイトチニング不発を見越して用意していたのだ。

水面の波紋に針を落とすと、勢いよく飛びついてきた。コマセで群れを寄せる必要がないほど、ベイトの魚影が濃いのが浜名湖だ。ただ残念なことに、釣れるのはサッパばかり。

サッパは下処理が面倒な上、正直なところ味もイマイチだ。できればアジやサバなどが釣れてくれればありがたいのだが…。

あまりもサッパばかり釣れるため、場所を移動することにした。
場所移動してもサッパ
場所を移動し、今度は駅の裏側で釣り糸を垂らす。が、これまた待ち構えていたかのように、サッパの群勢が飛びついてきた。釣っても釣ってもサッパ、サッパ…。浜名湖はサッパしかいないのかと言わんばかりに、サッパ以外サッパリ釣れない。

その後も場所を移動しながら粘ってみるも、結局チビカマス2匹釣れた以外は全てサッパだった。完全に日が登ってしまい、6時に納竿した。

帰宅してからが本当の戦い
この日は見事にサッパフィーバーだった。さて、帰宅してからが本日一番の大仕事だ。休む間もなく、釣ったサッパ30匹のウロコを削ぐ作業がはじまる。他のベイトと違い、下処理に手間がかかる点が、サッパが釣り人から嫌われる理由だろう。

下処理が済んだら唐揚げにして、熱いうちにいただく。好みの問題もあるが、筆者的にはやはりイマイチだった。「次からはサッパが釣れてもリリースしよう」。そう心に誓った1日だった。
