タチウオを釣ったあと、針を外すまでを一連の作業で行うため、釣り担当と針を外す担当を設定。普段飼育業務を行っているスタッフ以外にも、他部署の釣り好きを募って採集に臨みます。
タチウオを覆う銀色のグアニンという成分は手で触れると剥がれてしまうので、できるだけ魚に触れないよう針をはずします。

サンシャイン水族館お手製のタチウオ用ビニダモは、生物の取り上げなどで欠かせないビニール製のタモをタチウオの細長い体にあわせて作成。これを数多く準備して、タチウオの採集に向かうといいます。
釣り上げた際には薬浴も
輸送時には、釣り上げた際に負った傷からの炎症を防止するため薬浴を実施。活魚車の水槽は車の揺れに対応できるよう水をいっぱいに張り、車は溝のないレーンや段差の少ない道を選んで輸送するそうです。

泳ぐタチウオに会おう
サンシャイン水族館では、常設展示でタチウオを観察できるようになりました。これまで水族館でみられなかった魚が技術向上によりみられるようになるのは喜ばしいことです。
私たちからは見えないところで行われている、採集・輸送・飼育について考えながらタチウオを観察すると、また新たな気づきがあるかもしれません。
詳しくは、株式会社サンシャインシティのホームページで確認できます。
※2025年5月27日時点の情報です
<サカナト編集部>