ショープ乳頭腫ウイルスは蚊やダニ、ノミなどの吸血性の節足動物によってウサギの間に広がり、特に夏場の活動が活発な時期に感染例が増えるといいます。
伝説上の生物の正体がこれ?
SNSで拡散されている“角ウサギ”の姿は衝撃的ですが、科学的には目新しいものではありません。
むしろショープ乳頭腫ウイルスは「昔から存在してきた」もので、その奇妙な症状が北米に伝わる伝説上の未確認生物「ジャッカロープ(角のあるウサギ)」を生み出したとも考えられています。

獣医師のローリー・ヘス氏は、「見た目はグロテスクですが、多くの突起は良性で、やがて自然に落ちることもあります」と説明しています。
ただし、突起が目や口の周囲にできてしまうと、視界を妨げたり食事を妨害したりして、命に関わる危険があるといいます。
特に飼育下のウサギでは悪性腫瘍化する確率が高まるため注意が必要です。
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参考文献
Wild Rabbits in US Show Startling ‘Tentacle’ Growths on Their Heads
https://www.sciencealert.com/wild-rabbits-in-us-show-startling-tentacle-growths-on-their-heads
Rabbits with ‘horns’ in Colorado are being called ‘Frankenstein bunnies.’ Here’s why
https://apnews.com/article/rabbits-with-horns-virus-colorado-tentacles-papillomavirus-98b1ad95ba3a0f308bf884d79d1eea7c
ライター
千野 真吾: 生物学に興味のあるWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。