このプロダクション、22年のザルツブルグで初演されたもので、今回のパリは、当時の歌手がほぼほぼ全員集合しているそう。そして、グリゴリアンとロイはとっても気が合うそう。そりゃ、パリに来てくれるよね。
作品順の変更は、演出家の意向。私たちが昨日感じたのと同じように、あんなドラマティックで圧巻なソロの後、観客は何も聴く気になれないだろう、と、順番変更したそう。
グリゴリアンとプッチーニの関係性(ママのお腹の中にいた時から、ママが歌うマダム・バタフライ聴いていたそう(笑))、舞台稽古の時はほぼ演技せず動物がテリトリーをマーキングするみたいに舞台をうろうろして空間感覚を意識する、役作りについて(というか、常に自分自身が歌っているという意識)など、楽しいトーク。
グリゴリアン、コヴィッド中に”スペードの女王”でパリ・オペラ座デビュー予定だったけど潰れ、今回が満を持しての初登場。パリのオペラファン、5月はグリゴリアン、ベルネームも歌うし、エリナ様のリサイタルもあるので(珍しくウィーンなみの豪華な歌手陣)、狂喜乱舞♪ トークショー終わり、大ファンがブケ贈呈して幸せな雰囲気に包まれる。
公演が待ちきれない&よいひと月をパリで過ごしてくれるといいな。
帰り道、21時過ぎ、春の夕暮れならではの美しさ。
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々6」2025年4月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々6」をご覧ください。