稲村隼翔 写真:Getty Images

 スコティッシュ・プレミアシップのセルティックのブレンダン・ロジャーズ監督は守備面の基準を重視し、欧州トップ水準への適応を選手たちに求めている。今2025年夏にJ1のアルビレックス新潟からセルティックへ新加入したDF稲村隼翔は8月24日のリビングストン戦(3-0)で公式戦デビューを飾り、90分間プレーしたが、現時点の稲村のレベルについて同監督は慎重な評価を示しているようだ。

 スコットランドメディア『Celts Are Here』によると、セルティックが稲村を他クラブへの期限付き移籍候補としてオンラインの移籍市場に登録したと報じた。加入からわずか1か月で、週給6,000ポンド(約119万円)を移籍先が全額負担する条件での一時移籍先を探している。

 同メディアによると、ロジャーズ監督は「とても単純な話だ。稲村はまだ私が期待するレベルには達していない。我々には守れる選手が必要だ。稲村は数年のうちに、おそらくローン移籍を通じてレベルを改善できることを望んでいる」と説明した。

 同監督は、コーク・シティ(アイルランド1部)やクイーンズ・パーク(スコットランド2部)のような下位相手では稲村が落ち着いていたとしつつも、欧州トップレベルでの要求は別物だと指摘。

 当初から、稲村の期限付き移籍は噂されていたが、今2025/26シーズンが開幕した矢先の移籍先探しは、同選手の出場機会が限られるという現状を示すものといえるだろう。

 稲村の移籍先は未定だが、セルティックが左サイドバックに新たな選手獲得の噂が流れる中、稲村を他クラブで経験を積ませ、その後に評価を改めるというクラブの意向が示されたようだ。