ジャック・グリーリッシュ 写真:Getty Images

 プレミアリーグのエバートンにローン移籍で新加入したMFジャック・グリーリッシュは、短期間でチームに順応し、すでに結果を残し始めている。アストン・ビラ時代(2012-2021)にキャプテンとして頭角を現し、急成長を遂げた後、2021年にマンチェスター・シティに移籍したが、そこでの4シーズンは浮き沈みが激しく評価も低下していった。

 8月初め、エバートンはグリーリッシュを1年間のレンタルで獲得。これまでに公式戦2試合・109分間の出場で2アシストを記録し、好調なスタートを切っている。29歳となった同選手は、すでにクラブでの新生活に満足しており、完全移籍の実現に強い意欲を示しているとインドメディア『TheHardTackle.com』が伝えた。そのため、来2026年夏の取引に向けて自ら減俸を受け入れる姿勢を見せているとも報じられている。

 今回のレンタル移籍は、エバートンにとってリスクの少ない選択だった。ワールドクラスの評価を受けながらもシティで迷走した同選手は、まだ輝きを取り戻せる可能性を秘めた状態だからだ。8月24日のブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン戦(2-0)では、勝利に直結するパフォーマンスを披露し、依然として試合を決められる力を備えていることを証明した。

 グリーリッシュにとってもエバートンは、不動のレギュラーとして出場機会を確保できる環境である。これは2026年FIFAワールドカップに向けたイングランド代表入りを狙う上でも重要な要素となる。シティで居場所を失った同選手は、新天地での地位を固めつつあり、同報道によればエバートンも来夏に完全移籍を検討しているという。同選手が減俸を受け入れる意志を示していることから、長期的な契約も現実味を帯びてきているようだ。