元プロ野球選手で野球解説者の高木豊氏が26日、公式YouTubeチャンネル『高木豊 Takagi Yutaka』を更新。福岡ソフトバンクホークスとの試合前、北海道日本ハムファイターズ・新庄剛志監督が語っていたことを明かした。
■3連勝できないと予想していた
22～24日にエスコンフィールドHOKKAIDOで行われた首位・ソフトバンクとの首位攻防戦で、見事3連勝した2位日本ハム。
球場にいた高木氏は、日本ハムから「3連勝はできないだろうな」という雰囲気を感じたそう。3連戦前、オリックス・バファローズに0対10で敗戦していたため「仮に3連勝するとしたら（ファイターズではなく）ソフトバンクだろうなって。明日からの頂上決戦大丈夫か？ っていうぐらいの不安が残ってた」と話す。
■「楽しんでね」と伝えたら…
そんななか、試合前に新庄監督と話をした高木氏。これまで「頑張ってね」と伝えると新庄監督は「いや、楽しみますよ」と返してくるため、この日は「楽しんでね」とエールを送った。
すると「『豊さん、きょうは違う』って。何て言ったと思う？ 『落ち着かせる』って。珍しいよ。『この3連戦は落ち着いてやってもらおう』と。だから、（スターティング）メンバーも変えてないんだよずっと」と振り返る。
「『3連敗だったら終わる』と、はっきり言った。だけど『1勝2敗だったらまだ可能性はある』って。1勝は絶対するんだってテンションだった。だから3連勝っていう言葉は出てこなかった」と言い、そこにも新庄監督の“落ち着き”を感じた。
■3連敗したら「パ・リーグの火が消える」
さらに、「その1勝っていうのは何だって言ったら、『パ・リーグの火が消える』って言ってた。『全部セ・リーグに持っていかれる』って」と高木氏は新庄監督の言葉を明かす。
セ・リーグでは阪神タイガースが首位を独走。ここで日本ハムが3連敗しソフトバンクが勢いづくと、「パ・リーグを見てくれなくなる」可能性があると新庄監督は危惧していたという。パ・リーグ全体のことまで考えていて、高木氏は「だから『1勝は絶対する』って言ってた。話をしていて面白かったな」とコメントした。
両チーム残り30試合を切ったが、首位ソフトバンク、2位日本ハムのゲーム差は0（26日現在）。ペナント終盤まで熱い首位争いを繰り広げてくれそうだ。
