元横浜大洋ホエールズの高木豊、元日本ハムファイターズの片岡篤史氏が22日、YouTube『片岡篤史チャンネル』に出演。千葉ロッテマリーンズが最下位に低迷している理由を分析した。

■「やってることがバラバラ」とバッサリ

片岡氏と高木氏が今シーズン、ダントツの最下位に沈んでいるロッテについてトークした今回の動画。低迷の理由について片岡氏はグレゴリー・ポランコ、ネフタリ・ソトといった外国人野手の不調を挙げた。

一方の高木氏は「選手起用を迷っている」と指摘。「たとえばサードの中村奨吾。去年サードにコンバートして失敗したから、セカンドに戻す。（セカンドには）藤岡裕大がいる。安田尚憲や上田希由翔（うえだきゅうと）はファーム、苦しくなったら安田を上げてクリーンナップに出してると、もうやってることがバラバラでしょ」と持論を展開。

また、「セカンドに中村と藤岡がいるはずなのに、小川龍成や友杉篤輝とかいろんな選手を使う。外野手だって飽和状態で、岡大海や高部瑛斗を使わない。どうすんのこいつらって、ポランコも上げない、走らない」とバッサリ斬った。

■片岡氏も同調

片岡氏も「今まではそれでもなんとなく、勝ってきたんですよね。1人1人、抜きに出た選手はいないけど、チャンスで点を取ったり、うまくそこをしのいでいくチームだった」と分析。

続けて「本当に今言われたように、ちょっといろんな選手がいすぎて、起用方法がちょっと良くなかったなと言わざるを得ないようになってしまいましたよね」と語った。

■レギュラー固定を進言

高木氏は「なんとなく繋がって勝っているって、繋がらないもん、打線が。山本大斗にしたってそうだし、ソトも、山口航輝、西川史礁も。そうなってくると、繋がらない。なかなか繋げられない。寺地隆成が3番を打っているもんな」と持論を展開。

19歳でスタメン出場している寺地の能力を高く評価したうえで、「レギュラーをある程度固定して戦ってみてはどうか」と提言していた。

■チーム防御率がリーグ最下位に

今季のロッテは昨年までチームを引っ張り、2023年にホームラン王を獲得したポランコが不振と故障で現在離脱中。ソトも不調で、開幕前チームの主軸と考えていたであろう外国人が機能しなかった。

また、投手陣では佐々木朗希が抜け、長年抑えを担ってきた益田直也が絶不調。2年連続二桁勝利の小島和哉も調子が上がらず、チーム防御率は25日終了時点で3.67とリーグ最下位に。

不調の最中、1軍戦略担当だった金子誠コーチが守備走塁に配置転換。さらにサブロー2軍監督が1軍ヘッドに昇格したが、事態を好転させることはできていない状況だ。