
FC東京、ベガルタ仙台、ヴィッセル神戸、横浜FC在籍歴のあるMF三田啓貴は2025年夏、ポルトガル2部UDオリヴェイレンセを退団し、タイ1部ナコーンラーチャシーマーFCへ移籍。新天地でのパフォーマンスや過去の実績などをもとに、現地では同選手に対する称賛の声が相次いでいる。
タイメディア『ボールタイ』は26日、三田のタイ移籍を特集。「三田はタイリーグのレベルを底上げ」とした上で、「フィジカルコンディションやプレーぶりは、20代前半の選手と変わらない。タイリーグでプレーした普通の日本人選手ではなく、Jリーグで300試合以上に出場し、神戸やFC東京などビッグクラブを渡り歩いた選手である」と評している。
そんな三田は、タイ1部リーグ開幕戦で早速スタメン出場すると、8月22日開催の第2節ラヨーン戦ではキャプテンマークを巻いてフル出場。0-1で迎えた16分にヘディングシュートから移籍後初ゴールを挙げ、チームの勝利に貢献しているが、記事では以下のように綴られている。
「彼は加入1年目にもかかわらず、チームのキャプテンに任命された。それは、彼の技術だけでなく、チーム全体にポジティブなエネルギーを与える、持ち前のリーダーシップによるところが大きい」
「正直なところ、このレベルの選手ならタイリーグのビッグクラブへ移籍するのが普通だ。しかし、彼をナコーンラーチャシーマーFCへ誘い込んだスカウト陣と代理人の力量には敬意を表さなければならない。これは今シーズン、クラブにとって最も価値のある契約のひとつと言える。彼はクラブに日本のプロフェッショナリズムももたらしている。この好調を維持できれば、タイで最も有名な外国人選手になることは間違いないだろう」
神戸時代にMFアンドレス・イニエスタとFWダビド・ビジャといったスター選手とともにプレーした三田。Jリーグでの経験は、確実にタイのサッカー界に還元されている。