NAAIMは総楽観に張り付き始めた。これは引続き高値追いの前には一呼吸置くべきと示唆している。

インサイダーは売り止めが続いた後に再び売却が増え始めた。NAAIMと対照的である。

テクニカル。週足は綺麗な下ヒゲ陽線となっており、6343が週足サポートとなる。上値は6500前後のコールウォールが一旦抑えにかかるだろうが、もしコールウォールを超えられれば青天井となる。雇用統計以降、飛び付きやすいような押し目はちょいちょいあったので、6343が割れると「ここまでの上げがブルトラップであった」という形となるため要警戒であり、万が一6200まで割れた場合は需給が悪化するだろう。

ジャクソンホールは素直に警戒解除イベントと見なせてよいはずだ。もともと年末までの利下げ織込みが後退するとアンチ・ゴルディロックスになりやすいし、一方で50bpも含むことになる年内3回分以上の織込みが進行するプロセスではビハインド・ザ・カーブ懸念が盛り上がりやすく、MOVEとVIXの同時上昇が起きると思われていた(ゴルディロックスにはならない)。9月利下げが決定的になったことで前者の懸念は概ね消え、後者も今の経済指標ならあまり懸念する必要がないだろう。

次の指標の鬼門はオプション市場も織込む通り9月初旬の雇用統計であり、前者シナリオのリスクはジャクソンホールで後退したとはいえ、後者シナリオにならないように堅調に通過する必要がある。ジャクソンホールの中身を当てる記事でも述べた通り、現状指標自体についてはそこまで心配していないが、発表前は再びヘッジが重くなる可能性が残る。

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編集部より:この記事は、個人投資家Shen氏のブログ「炭鉱のカナリア、炭鉱の龍」2025年8月25日の記事を転載させていただきました。