
ファジアーノ岡山から海外挑戦を果たした日本代表MF佐野航大には、オランダ1部NECナイメヘンからステップアップ移籍の可能性が浮上。プレミアリーグ所属ブライトンへ移籍し、MF三笘薫のチームメイトになる可能性も報じられている一方、佐野の後釜として、ナイメヘンに日本代表MF宇野禅斗(清水エスパルス)の獲得を推す声が挙がっている。
オランダメディア『huiskamerscout』のジャーナリストであり、日本サッカーに精通しているヘラルド氏は25日、Xで「佐野の後継者になり得る日本人MF」のひとりに宇野をリストアップ。2025年7月のE-1選手権で日本代表初招集の有望株について「清水で驚異的な強い成長を遂げている」と評すると、「大関友翔(川崎フロンターレ)と違い、もう少し時間が必要だが、間違いなくトップレベルの選手になる可能性を秘めている」と私見を述べている。
現在21歳の宇野は2022年、青森山田高校から町田ゼルビアへ加入。プロ2年目の2023シーズンにJ2リーグ18試合の出場で3ゴールと結果を残したが、J1昇格で迎えたプロ3年目に出場機会を得られず、シーズン途中で清水へ移籍。2024シーズン後半戦にJ2リーグ戦12試合の出場で2ゴールと、新天地で存在感を放つと、2025シーズンはここまでJ1リーグ戦23試合でスタメン出場。ゴールこそないものの、A代表に選出されるだけの能力を発揮している。
一方、佐野の去就を巡っては、以前からDF板倉滉所属のアヤックス、PSVアイントホーフェン、それにブンデスリーガ、リーグアン所属クラブからの関心が報じられている。また本人は「ナイメヘンに残るか分からない」と移籍の可能性があることを認めているほか、24日に行われたオランダ1部リーグ第3節では、現地で「ブライトン、アストン・ヴィラ、ドイツ国内クラブのスカウト陣が視察に訪れた」との情報が飛び交っている。