上田綺世 写真:Getty Images

 今2025年夏の移籍市場の閉幕が迫る中、オランダ1部のフェイエノールトはすでに日本代表のDF渡辺剛を含む複数の新戦力を加え、大きな補強を進めてきた。さらにFWキャスパー・テングシュテットを控えのストライカーとして獲得している。

 そんな中、オランダメディア『FR-Fans.nl』は、フェイエノールトはファースト・ストライカーとして起用することを目的にした選手の補強をまだ行っていない。移籍市場が閉じるまでにストライカー獲得へ再び動くべきなのかという問いが残されていると報じた。

 この話題の中心にいるのが、フェイエノールトに所属する日本代表FW上田綺世だ。同メディアは、上田は今2025/26シーズンのリーグ戦開幕から2試合で2ゴールを挙げているものの、上田に対する疑念はまだ払拭されていないようだと伝えている。

 現地では上田への評価は依然として揺れているようで、完全にサポーターやメディアからは信頼を勝ち取ったわけではないことを伝えている。

 しかし、同メディアに投稿されたサポーターのコメントには上田を擁護するものが多数見られているのも事実だ。

 「上田こそフェイエノールトにとって最適なストライカーだ。トップクラスのストライカーはフェイエノールトに来たがらないか、高額すぎて手が出ない。上田はエールディビジやUEFAヨーロッパリーグ(EL)で十分通用するレベルにある。ただし彼にはパスを供給する仲間が必要だ。だから補強すべきは、新しいストライカーではない」

 「上田をそのままストライカーとして起用すればいい。世界的トップではないが、今シーズンは必ず20ゴールは決めてくれるはずだ」

 サポーター同様にロビン・ファン・ペルシー監督も上田に信頼を寄せていると伝えられているが、クラブは守備陣の補強以上にストライカーの確保を重視しており、夏の移籍市場閉幕まで誰に狙いを定めるのか、今後も注目が集まりそうだ。