
ファジアーノ岡山から海外挑戦を果たした日本代表MF佐野航大は、オランダ1部NECナイメヘンの主力選手として活躍。DF板倉滉所属のアヤックスなど複数クラブからの関心や今夏移籍の可能性が取りざたされているが、現地では佐野の後釜として、ナイメヘンに日本代表MF大関友翔(川崎フロンターレ)の獲得を推す声が挙がっている。
オランダメディア『huiskamerscout』のジャーナリストであり、日本サッカーに精通しているヘラルド氏は25日、Xで「佐野の後継者になり得る日本人MF」のひとりに大関をリストアップ。「彼は理想的な後継者であり、私のリストでは最上位候補。ダイナミックであり、ここ数年でかなり成長した」と評している。
現在20歳の大関は、2023年に川崎のトップチームへ昇格すると、同年7月29日のバイエルン・ミュンヘン戦でプロデビュー。2024年は福島ユナイテッドへ期限付き移籍していたが、復帰1年目の2025シーズンはJ1リーグ戦で18試合の出場するなど、スーパーサブとして機能している。
また、同選手はU20日本代表の一員として2025年のAFC U-20アジアカップに参戦すると、7月開催のE-1選手権でA代表デビュー。AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)の舞台でもプレーしているだけに、海外からの注目度は高まっている。
FIFA(国際サッカー連盟)は8月19日、公式サイトでU20日本代表の特集記事を掲載しているが、その中で大関についてこう評価していた。
「広い視野と独特のリズムを持つ大関は、中盤から試合を切り開く力を備えている。優位なポジションを見つける嗅覚に優れ、味方の能力を最大限に引き出す巧みなスルーパスを通すこともできる。良い流れを生み出すパスや精度の高いラストパスは、チームにとって貴重な武器となり、攻撃のバリエーションを高めている」