
横浜F・マリノスの元特別指定選手であるU20日本代表FW塩貝健人はこの夏、オランダ1部NECナイメヘンから日本代表MF川村拓夢、FW北野颯太擁するオーストリア1部レッドブル・ザルツブルクへ移籍する予定だったが破談。現在、ナイメヘンで日本代表FW小川航基の控えに甘んじているが、本人は2025/26シーズン終了後の移籍を目論んでいる模様。ザルツブルク移籍破談に対する複雑な思いも明かしている。
オランダ『Forza NEC』で8月25日に掲載されたインタビュー記事によると、塩貝は「オランダと日本でメディカルチェックを受けた時は、何も問題なかったのに…理解できない理由で移籍は破談になった。あまり説明がなかったので、契約が破談になった時は不安だった。あまりにも奇妙で、なかなか前に進めなかった」と、破談当時の心境を語っている。
ザルツブルクは6月10日に塩貝の移籍破談を公式発表しているが、「メディカルチェックで負傷が判明」と理由を説明。同選手がザルツブルクの説明に不満を抱いている可能性は十分考えられる。
それだけに、本人は「今はザルツブルクより強いクラブへ移籍したいと思っている。今季が終わったら、ザルツブルクが僕と契約しなかったことへの復讐をしたい」と語気を強めたという。
塩貝は横浜FCジュニアユースや國學院久我山高校、慶應義塾大学を経て、2024年1月から特別指定選手として横浜FMでプレーしていたが、同年8月にナイメヘンへ加入。海外挑戦1年目の2024/25シーズンは、オランダ1部リーグ戦26試合の出場で4ゴール1アシストと結果を残していた。
2025/26シーズン開幕前にはレギュラー定着の可能性も報じられていたが、オランダ1部リーグ開幕から2試合つづけてベンチスタートと、小川とのポジション争いで遅れをとっている状況。それでもザルツブルク移籍破談による悔しさを力に変えて、ゴールを量産することを期待したい。