高井幸大 写真:Getty Images

 日本代表DF高井幸大は2025年7月に川崎フロンターレからトッテナム・ホットスパーへ完全移籍したものの、負傷離脱でプレミアリーグ開幕から出遅れ。復帰にむけて前進しているものの、依然として期限付き移籍の可能性があるとみられる。

 高井は川崎の主力選手として活躍したほか、2024年9月以降は日本代表のメンバーに定着。AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)アル・ナスル戦でFWクリスティアーノ・ロナウドとのマッチアップを制するなど、国際舞台でも結果を残すと、Jリーグから海外クラブへの移籍で日本人選手歴代最高額となる500万ポンド(約10億円)という移籍金を川崎に残してプレミアリーグ挑戦を果たした。

 しかしトッテナム加入直後に足底腱膜を痛めると、プレシーズンマッチを欠場。すでにUEFAスーパーカップ・PSG戦やプレミアリーグ開幕戦を欠場しているが、英メディア『フットボール・ロンドン』は25日に「高井はボールを使った屋外でのトレーニングを再開した」と報じている。

 一方で高井の去就を巡っては、トッテナムの専門サイト『スパーズウェブ』が8月8日の時点で「ルカ・ヴシュコヴィッチとともに、この夏にレンタル移籍の可能性がある」とリポート。シーズン開幕前の怪我により、序列を下げているものとみられる。

 また『ジ・アスレチック』は23日、ヴシュコヴィッチがハンブルガーSVへ期限付き移籍する可能性を報道。「クラブ間交渉中」としつつも、「トッテナムはヴシュコヴィッチの放出を急いでいない」と残留の可能性も伝えている。それだけに、高井が9月以降もトッテナムにとどまるか不透明な状況だ。

 さらなるセンターバックの獲得を狙っている可能性も報じられているトッテナム。補強の進み具合や高井のコンディション回復次第では、移籍ウィンドウ終了直前に日本人センターバックを放出する可能性も考えられる。