最恐の幽霊屋敷アミティビルで撮影された一枚の“呪われた心霊写真”は本物なのかの画像1
(画像=画像は「Mysterium Incognita」より)

 アメリカの超常現象史において、その名を知らぬ者はいない呪われた屋敷「アミティビル」。一家惨殺事件の舞台となったこの家で、一枚の奇妙な心霊写真が撮影された。階段の脇からこちらを覗き込む、青白い顔の少年。その姿は、かつてこの家で惨殺された末の息子にそっくりだという。これは本物の幽霊なのか、それとも巧妙なトリックなのか。半世紀近くにわたり、人々を恐怖させ続けてきた謎の写真の真相に迫る。

惨劇の舞台、オーシャン・アベニュー112番地

 物語は、ニューヨーク州ロングアイランド、オーシャン・アベニュー112番地に建つ一軒家から始まる。1974年、この家でロナルド・デフェオ・ジュニアが、両親と4人の兄弟姉妹を、彼らが眠っている間にライフルで惨殺するという凶悪事件が発生した。

 翌年、この家にラッツ一家が入居するが、わずか28日間で逃げ出すように退去。「謎の声、吐き気を催す悪臭、悪魔のような幻覚」など、耐え難い超常現象に悩まされたと主張した。彼らの体験談は後に『アミティビル・ホラー』として書籍化・映画化され、この家は世界で最も有名な幽霊屋敷となった。

最恐の幽霊屋敷アミティビルで撮影された一枚の“呪われた心霊写真”は本物なのかの画像2
(画像=オーシャン・アベニュー112番地(1973年) 画像:BrownieCharles99(CC BY-SA 3.0)/Wikimedia Commons)