残された謎と、消えぬミステリー
この物語の信憑性には、いくつかの疑問点も残されている。
写真に写る墓石のデザインが、1948年以降のものである可能性が指摘されており、撮影年とされる1946年との間に矛盾が生じている。また、この事件に関する直接的な一次資料が存在せず、その起源が曖昧であることも、謎を深める一因となっている。
技術が発達した現代と違い、当時は写真の偽造ははるかに困難だった。しかし、古い時代の事件であるからこそ、一定の懐疑心を持って臨む必要があるだろう。
果たして、メアリー・アンドリュースが捉えたのは、亡き娘の魂だったのか、それとも単なるカメラのいたずらだったのか。真実は、写真の中の赤ちゃんだけが知っているのかもしれない。
参考:Mysterium Incognita、ほか
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