オリビエ・ジルー 写真:Getty Images

 リーグ・アンの新シーズンが開幕し、各クラブが序盤戦から激しい戦いを繰り広げている。新加入選手の適応やベテランの復帰が注目される中で、経験豊富なストライカーが早くも話題を集める存在となっているようだ。

 その選手とは、リールに所属する元フランス代表FWオリビエ・ジルーである。38歳の元アーセナル(2012-2018)のFWであるジルーはリール加入後の初戦、8月17日に行われたブレスト戦(3-3)で開始11分に得点を挙げ、クラブ史上最年長得点者となった。

 続く25日に行われたモナコ戦(1-0)では後半アディショナルタイムに決勝ゴールを記録し、リールに今2025/26シーズンリーグ初勝利をもたらすとともに、キャリア通算350ゴールに到達した。さらに終了間際にはPKを獲得したものの、これは枠を外して失敗に終わっている。

 アメリカのメジャーリーグサッカーのロサンゼルスから母国復帰を果たしたジルーは、得点力だけでなく、ポストプレー、空中戦での強さ、知的な動き、そしてリーダーシップでも高く評価されている。リールのスタッフもそのプロ意識と新チームへの自然な溶け込み方を称賛しており、ベテランとしての影響力を早くも示している。

 アーセナル時代には公式戦253試合で105ゴールを挙げ、FAカップ3度制覇などに貢献し、印象的な活躍を残した。2018年にクラブ歴代18位の得点者として北ロンドンを去った。

 また、ジルーはフランス代表としても137試合57ゴールを記録し、歴代最多得点者として2018年FIFAワールドカップ優勝に貢献している。現在も維持するその得点力は、依然として試合を決定づける能力を持つことを証明しており、欧州5大リーグの一つであるリーグ・アンにおいても未だに存在感を示している。