
FC東京は8月24日に行われた明治安田J1リーグ第27節で、京都サンガに0-4と完敗。ブラジル人FWラファエル・エリアスにハットトリックを許したが、松橋力蔵監督による試合後の一部コメントが波紋を呼んでいるほか、監督解任論も相次いでいる。
FC東京公式サイトに掲載されたインタビュー記事によると、松橋監督は京都戦の結果を受けて「序盤のエラーで3失点、そのうちビルドアップであったり、つなぐところでのミスという部分で、やはりもう少し細部に対してのコーチングというか準備というものが必要だった、と。そこの落ち度はやはり私のミスですし、おそらくもう何度もトレーニングしているというところもあり、伝えていることもあったので、そこはもうできるものという油断がこの失点を生んでしまったと思っています」と、ビルドアップを対象としたトレーニングに言及している。
FC東京は前半、ゴール前を固める京都の守備陣にクロスを何度も跳ね返された。決定機の回数が少なかったことについて、指揮官は「サイドで相手が前に出てくる分、出てきた後ろではなくて、横から入っていくこと、サイドの数的優位を作ることによって相手が下がっているのかどうかというところを見てゴールキーパーとディフェンスラインの間を狙ったり、マイナスも含めた狙いはありました」と試合前のプランを明かす。
その上で、「形はありつつも最終的にニアに入っていく選手だったり、クロスボールの質も当然あるとは思いますが、まだそこのクオリティは発揮できていない。質は高くないというところで、僕のトレーニングを考えても、クロスボールからのトレーニングというのは非常に少ないので、もっとやらなくてはいけないなと思っています」と、クロスへの入り方をテーマとしたトレーニングの量が足りなかったことを認めている。
サイドからのクロスを攻撃のオプションのひとつとして有していたにもかかわらず、クロスボールからゴールを決めるトレーニングの量が足りなかっただけに、京都戦の黒星は松橋監督によるトレーニングでの準備不足が大きな要因として考えられる。