オナイウ阿道 写真:Getty Images

 ベガルタ仙台から横浜F・マリノスへ完全移籍したMFオナイウ情滋につづき、兄で元日本代表のFWオナイウ阿道も2025年夏の移籍ウィンドウで所属クラブを変えるかもしれない。現在、AJオセールに所属しているが、ベルギー1部FCVデンデルからの関心が報じられている。

 ベルギーの移籍市場に精通しているジャーナリストのサシャ・タヴォリエリ氏は、24日に「FCVデンデルがオーレリアン・シャイドラーの後釜としてオナイウをターゲットにしている」とリポート。「FCVデンデルは彼にレギュラーを保証することで、より低い条件を受け入れるよう説得を試みている」とクラブ側の意向を伝えているが、選手サイドとの合意には達していない模様。交渉は複雑化しているという。

 現在29歳のオナイウ阿道は、浦和レッズ、大分トリニータ、横浜FMなど複数のJリーグクラブを渡り歩いた後、2021年に横浜FMからトゥールーズFCへ完全移籍。海外挑戦1年目にフランス2部リーグ戦で2桁ゴールを挙げたものの、2022/23シーズンはリーグアンで2ゴールにとどまり、2023年8月にAJオセールへ移籍している。

 AJオセールとは3年契約を結んでいるが、加入1年目にフランス2部リーグ戦で15ゴールと結果を残し、リーグ優勝に貢献したが、2024/25シーズンはリーグアンで4ゴール。今季はリーグアン開幕戦でベンチ入りしたものの、出番なし。23日開催の第2節ではベンチ外と、序列低下が顕著になっている。

 一方、FCVデンデルは2025/26シーズンのベルギー1部リーグ第5節終了時点で2分3敗と最下位に低迷。チーム全体の得点数は「1」と、攻撃陣の強化が喫緊の課題となっている。