イサーク・キーセ・テリン 写真:Getty Images

 浦和レッズは24日、元スウェーデン代表FWイサーク・キーセ・テリンの獲得を公式発表。同選手は先日、スウェーデン1部マルメFFを契約解除により退団していたため、移籍金は発生しないが、移籍交渉で選手サイドの要求を受け入れた可能性が高い模様。ストライカ-の加入により、ブラジル人FWチアゴ・サンタナのさらなる序列低下も予想されるところだ。

 テリンの去就を巡っては、7月末に双方合意のもと契約解除でマルメを退団すると、スウェーデン『EXPRESSEN』は8月16日に浦和移籍に向けての交渉が進んでいると報道。この時点では「浦和が1年契約でオファーを提示。テリンは2年契約を望んでいる」と、契約年数で両者の意向が異なっているとみられていた。

 浦和が24日にテリンの獲得を公式発表すると、スウェーデン『aftonbladet』は「テリンは浦和と2年契約を締結」とリポート。『EXPRESSEN』の報道内容を踏まえると、浦和が契約年数を巡る条件面で折れた可能性が高いとみられる。

 現在33歳のテリンは、身長189cmで右利きのストライカーであり、かつてアンデルレヒトやバイエル・レバークーゼンに在籍。スウェーデン代表の一員として2018年開催のFIFAワールドカップ・ロシア大会でプレーした実績の持ち主だ。

 一方、浦和のストライカ-陣では、清水エスパルス在籍時に2シーズン続けてJ1リーグで2桁ゴールをマークしたサンタナが結果を残せてない。2025シーズンはJ1リーグ戦で開幕から9試合スタメン出場し3ゴールも、その後はグロインペイン症候群の発症により戦線離脱。5月28日のJ1第22節セレッソ大阪戦で復帰したが、C大阪戦以降はスタメン出場1試合、途中出場7試合で1ゴール。8月23日の柏レイソル戦でもノーゴールに終わっている。

 柏戦の試合後、アウェイゴール裏のサポーターの目の前でエキサイトしたことでも注目を集めているサンタナだが、テリンの加入により外国人枠の兼ね合いで構想外となる可能性も。浦和所属の外国籍選手では、MFマテウス・サヴィオ、MFサミュエル・グスタフソン、DFダニーロ・ボザ、DFマリウス・ホイブラーテンがいずれも主力選手として活躍。テリンをベンチに入れるとなれば、サンタナのベンチ外は必至だ。