アーセナル 写真:Getty Images

 プレミアリーグのアーセナルは今2025年夏の移籍市場で活発な補強を進めてきた。これまで複数の選手を獲得してきたが、さらに8月23日にはMFエベレチ・エゼの加入を発表している。それにも関わらずアーセナルの動きはまだ止まらず、トップチームに加えてアカデミーの強化にも取り組んでいる。

 その一環として、アーセナルはアイルランド1部リーグのシャムロック・ローバーズに所属する16歳のMFビクター・オジアンブナ獲得で合意に達したと報じられている。アイルランドメディア『Irish Independent』によれば、移籍金は200万ユーロ(約3億4,456万円)に達し、これはアイルランドリーグのクラブにおける史上最高額の売却となるとのことだ。さらに出来高を含めれば総額は400万ユーロ(約6億8,866万円)に膨らむ可能性があるという。

 もっともFIFA(国際サッカー連盟)の規定により、オジアンブナが正式にアーセナルに加わるのは18歳になってからとなる。そのため正式な移籍成立は2027年1月で、同選手が18歳になった時点でアーセナルと4年半の契約を結ぶことになる。

 オジアンブナはロシア人とナイジェリア人の両親のもとアイルランドの首都ダブリンの南西部タラートに生まれ、6歳からローバーズで育成を受けてきた。今年1月にはトップチームでデビューを果たし、翌2月にはUEFAヨーロッパ・カンファレンスリーグのプレーオフでノルウェーのモルデと対戦した。さらに7月にはFAIカップでプロ初ゴールを記録している。

 同選手の本職は中盤だが、両ウイングでもプレー可能。アーセナルは同選手をMFイーサン・ヌワネリやMFマックス・ダウマンと並ぶ将来有望な若手の1人として見ており、大きな期待を寄せている。