
日本代表の戦術に韓国も熱視線を注いでいるようだ。FIFAワールドカップ北中米大会での優勝を目指す森保ジャパンは、町田ゼルビアが駆使するロングスロー戦術の本格導入を検討。前田遼一コーチが示唆しているが、ロングスロー採用の場合に韓国代表との差が広がるとの見方が広まっている。
韓国メディア『OSEN』は23日に「日本代表は得点機会を増やすためにロングスロー戦術を導入する予定」とリポート。「E-1選手権では、町田ゼルビア所属選手(相馬勇紀)がロングスローを利用したセットプレーを披露している」と、導入への予兆に触れたほか、「ロングスローは、アーセナルやインテルといった世界的クラブでも成功を収めている得点パターンだ」と同戦術の有効性を主張している。
ただ一方で、ロングスローをはじめとするセットプレーについて「韓国代表は日本代表に大きな遅れを取っている。ロングスローも個人技にしか過ぎず、チームの戦術として体系的に取り入れられることはなかった」と指摘。セットプレーからゴールを奪う必要性を説いているが、韓国サッカー界における戦術見直しの動きには触れていない。
日本、韓国はともに9月の国際Aマッチデーでアメリカ代表、メキシコ代表と対戦する。同じ対戦相手であるだけに、記事では「セットプレー、ロングスロー戦術という観点から、日韓比較は避けられない」と記されている。
現在の日本代表選手では、ボルシアMG所属FW町野修斗がホルシュタイン・キール在籍時にロングスローの投げ手を担っていた。世界の強豪と対等に渡り歩くことを意識している日本代表の進歩を踏まえると、韓国は日本から多くのことを学ぶべきかもしれない。