
NECナイメヘン所属の日本代表MF佐野航大には、すでにDF板倉滉所属のアヤックスをはじめ少なくとも10クラブからの関心が報じられているが、2025年夏のナイメヘン退団に向かっているかもしれない。
佐野の去就を巡っては、海外メディア『HierOpZuid』は2025年4月の時点でオランダ1部フェイエノールトやドイツ国内2クラブからの関心を報道。日本人選手の情報に詳しいオランダ人ジャーナリストのヘラルド氏は、5月下旬にアヤックス、PSVアイントホーフェンを移籍先候補に挙げていた。
また、オランダ『フットボール・トランスファー』は8月12日に「アヤックス、PSV、そして少なくとも3つのブンデスリーガ所属クラブが佐野に関心」とリポート。アヤックスの獲得リスト入り、スペインとイングランドのクラブが獲得交渉を進めている可能性もあわせて伝えたほか、英紙『デイリーテレグラフ』は15日にイングランドの複数クラブが関心や、ブンデスリーガとリーグアン所属クラブによる争奪戦を報じている。
2025年夏の移籍ウィンドウにおける人気銘柄となっている佐野だが、オランダ『VI』が22日に伝えたところによると、ナイメヘンのディック・シュロイダー監督は「私にとって、今夏の移籍は考えられない」と残留を望んでいるが、「9月2日までにレフスと同額の移籍金を用意するクラブがあれば、我々が佐野を失う可能性はある」と、主力選手の流出を覚悟している。
ナイメヘンは8月はじめ、GKロビン・レフスをサンダーランドへ完全移籍により放出したが、同選手の移籍金は1050万ユーロ(約18億円)。佐野の獲得を求めるクラブに対しても同額の移籍金を求めているとみられ、指揮官は「レフスの移籍も数日中で完了したから、油断できない」と語ったほか、佐野本人も「ナイメヘンに残るか分からない」と移籍の可能性を示唆したという。