チェルシー 写真:Getty Images

 今2025年夏の移籍市場において、プレミアリーグのチェルシーは積極的な補強と放出を同時に進めている。欧州クラブの支出ランキングでは同リーグのリバプールに次ぐ2位につけ、依然として複数の選手をターゲットにしている状況だ。特にRBライプツィヒに所属するMFシャビ・シモンズやマンチェスター・ユナイテッドのFWアレハンドロ・ガルナチョの獲得が注目される一方で、資金捻出のために選手の放出も急務となっている。

 そんな中、UKメディア『Football365』の報道によると、チェルシーに所属するFWクリストファー・エンクンクの去就が大きな焦点となっているようだ。

 FWジョアン・ペドロやFWリアム・デラップの加入によって序列を下げたエンクンクは、ブンデスリーガ復帰の可能性が報じられている。

 ドイツ人のクリスティアン・ファルク記者によると、本人はライプツィヒよりもバイエルン・ミュンヘン行きを望んでいるが、クラブの監査役会がレンタル移籍のみを承認しているため、完全移籍を求めるチェルシーとの間で「重大な問題」が生じ、移籍成立が危機にあるという。

 一方で、チェルシーは他の選手放出についても交渉を進めている。ボルシア・ドルトムントはチェルシーのDFトレボ・チャロバーの獲得に関心を示しているが、レンタルでの獲得を希望している。一方のチェルシーは資金調達のため同選手の完全移籍での放出を望んでいるため、両者の条件が一致していない。

 そのため現時点ではチェルシーのDFアーロン・アンセルミーノのドルトムントへのレンタル加入の方が実現に近いようだ。