久保建英 写真:Getty Images

 プレミアリーグのリバプールは今2025年夏も積極的に補強を進めているが、移籍市場を終える前にまだ解決すべき課題を抱えている。同クラブが獲得を狙うニューカッスル・ユナイテッドのFWアレクサンダー・イサクはクラブでのプレーを拒否しているものの、ニューカッスルが十分な攻撃陣を補強しない限り、リバプールへの移籍交渉は進まない状況が続いている。こうした状況を受け、リバプールが代わりにラ・リーガのレアル・マドリードのFWロドリゴ獲得を検討しているという話も浮上している。

 その中でリバプールは同リーグのレアル・ソシエダに所属する日本代表FW久保建英にも関心を示したとスペインメディア『Defensa Central』が報じた。同報道によると、マドリードはこの関心を利用し、リバプールのDFイブラヒマ・コナテ獲得につなげようとしたという。

 久保はマドリードが保有権の50%を持つ選手であり、ソシエダは移籍金を6000万ユーロ(約103億3,367万円)に設定している。マドリードは久保売却時に得られる約3000万ユーロ(約51億7,678万円)を放棄する代わりに、コナテを確保する案を検討したとされる。

 しかしリバプールはこの提案に応じなかった。久保への関心が大きく低下していたことに加え、コナテ放出の条件として少なくとも5000万ユーロ(約86億2,900万円)を要求していたからだ。コナテの契約は2026年6月に満了するが、アルネ・スロット監督が同選手の流出阻止を強く求めていることが背景にある。

 一方で同記事によれば、久保は「噂は聞いていない。代理人は変わったがまだソシエダにいる。移籍するなら正々堂々と正面から行くべきだ」とも語ったと伝えている。