すると、投入直後からアタリは頻発するものの、フッキング前にエサだけをきれいに削ぎ取られる。感触からフグの仕業を疑い、エサ持ちの良いドジョウに替えるも結果は同じ。ついには予感的中でフグをキャッチし、この日の難しさを痛感した。
今季初のタチウオを手中
20時を回ってもタチウオの姿はほとんど見えず、釣り場全体で確認できたのはわずか2本。潮が下げに転じた20時57分、フォール中に力強いバイトが出るも、惜しくもフックアウト。
落胆の中、21時24分に遠投から足元までの誘いで食い込みを感じフッキング。竿に乗ったのは指2本ほどのタチウオ。今季初の本命に、サイズ以上の喜びがこみ上げた瞬間だった。

同行者全員安打達成
ついに時合いが到来したようで、海の様子が一変する。ほどなく同行者の竿も次々と曲がり、短時間で3人全員が本命を手にした。表層で小さなアタリは多いが、フッキングには至らない場面が続く。強風でラインが流されやすく、アタリの見極めと合わせのタイミングがシビアだった。
軽めのテンヤに好反応
それでも軽めのテンヤ(9.0g・6.5g)に好反応があり、ロングフォールやスローな誘いが功を奏した。筆者はシェイクを交えた誘いで22時40分までに6本をキャッチ。
サイズはいずれも指2〜3本と小ぶりながら、アタリが続く時間帯は集中力を保ちやすく、掛け損じてもすぐ次のチャンスが訪れる。最終的に全員が複数本安打を達成し、筆者は初ショアレッドと合わせて満足度最高の釣行に。大阪湾のタチウオシーズンが幕を開けた。

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<夕日とぼうず/TSURINEWSライター>